苫小牧地域産学官金連携実行委員会とSTARTUP HOKKAIDO(スタートアップホッカイドウ)は7日、苫小牧市表町のまちなか交流センターココトマで「地域イノベーションセッションin苫小牧」を開いた。地方発のイノベーション(技術革新)をテーマに、スタートアップ(新興企業)と地方創生の可能性について語り、約50人が聞き入った。
2部構成で、1部はIT業フラー(新潟市)の木下大輔さん、山本浄化興業(苫小牧市勇払)の山本紘之さん、スタートアップホッカイドウの新発田大地さん、苫小牧市工業・雇用振興課の今井英典さんが登壇。山本さんはスタートアップのエゾウィン(根室管内標津町)と協力して取り組む業務効率化の事例を紹介。「熱意のあるスタートアップが苫小牧にも増え、協力することで課題解決する企業が増えるとありがたい」と話した。
2部は日本総合研究所の東博暢プリンシパルが司会を務め、苫小牧出身で合同会社DMM.COM(東京)の村中悠介COO(最高執行責任者)とラグナロク(東京)の西本誠代表取締役の2人が意見交換。インターネット業界の最前線で活躍する村中氏は「社員から新規事業の提案があっても、実際に事業化することはほぼない。外部から刺激を入れないと」と指摘。西本氏は苫小牧の可能性について「東京にあって苫小牧にはまだないものをつくる。駅前をコンセプトカフェだらけにしたら面白いのでは」と語った。