苫小牧の冬の一大イベント「第59回とまこまいスケートまつり」(実行委主催)が9日、閉幕した。8、9両日とも天候に恵まれ、2日間で約6万人が来場。雪の少なさや融雪による足場の悪さなどが影響し、前年を約2000人下回った。
メイン会場の中央公園(若草町)では最終日もビンゴ大会や和太鼓演奏、歌唱ショーなど多彩なステージイベントが繰り広げられた。
お笑いライブでは、アニメ「ドラゴンボール(DB)」の声優野沢雅子さんのモノマネで知られるアイデンティティの2人が、即興によるイラスト制作を披露。来場者にリクエストされたDBのキャラクターを1分間で書き上げ、会場を沸かせた。イラストをプレゼントされた澄川小3年の白濱匠君(9)は「一緒に写真を撮ってもらえてうれしかった」と笑顔を見せた。
まつり名物のドラム缶を使ったジンギスカン「しばれ焼き」は、用意した約1万4800食がほぼ完売状態。家族連れや会社員らで終始にぎわい、食べ終わった後もドラム缶の熱で暖を取る姿もあった。
焼きそばやロングポテトなど一部の出店も、夕方には売り切れ。苫小牧青年会議所のスノーボブスレーや陸上自衛隊第7師団が製作した雪のすべり台などのアトラクションにも長蛇の列ができていた。