JR苫小牧駅前通りを冬のイルミネーションで彩る市の事業「とまこまいシンボルストリートテラス」の関連イベントが8日、苫小牧信用金庫本店前の駐車場で開かれた。中心市街地の活性化を目的に、シャボン玉のショーなどを繰り広げ、家族連れを中心ににぎわった。
「幻想と光 人と人とのつながり」と題し、影絵やパズルオブジェ制作などの催し、温かい飲食メニューの販売をはじめ、同事業にちなんで展開した謎解きイベントの抽選会などを実施。ステージでは歌やダンスのライブを展開し、地元歌手の門田しほりさんらが出演した。
メインの一つ「ナイトバブル」では、子どもら約150人がシャボン玉遊びを体験。会場を四方からライトアップし、赤や青、緑など次々と光の色を変える中、大小さまざまなサイズのシャボン玉を次々と飛ばすことで、幻想的な雰囲気を演出した。
NPO法人とれいす(江別市)による「バブルショー」や、地元シンガーソングライター舜将―SHUNSUKE―さんとのコラボライブなど、真冬の夜空に浮かぶシャボン玉に包まれながらの催しは1時間近くに及んだ。
苫小牧澄川小3年の佐々木悠誠君(9)は「大きなシャボン玉が見られた」と喜び、母親の美鈴さん(31)も「イベントで苫小牧を盛り上げてくれるのはいいこと」と笑顔を見せた。
千歳市の幼稚園児芳野心春ちゃん(6)も「とても楽しい」とシャボン玉作りに興じ、母親の幸さん(37)は「シャボン玉ショーがあると知って来たが、素晴らしいイベント。来年も来たい」と話していた。
同事業は、昨年12月14日から今月15日までの午後5時~翌午前0時、同通りで発光ダイオード(LED)電球約10万個を点灯。あいさつで金澤俊市長は「まち中を明るく照らすイベントを、今後も皆さんの協力で展開できれば」と話していた。
関連イベントを企画運営した一般社団法人苫小牧タウンマネジメント・駅周辺未来創造会議の長野美喜さん(34)は「子どもも大人も楽しんでもらいたいと思って企画した。安全に終えることができてよかった」と手応えを語った。周辺商店の協力で「ストリートマーケット」を催したり、スケートまつり会場でシャボン玉の参加券を配ったりと、中心市街地への誘客や波及も図り、「多くの方が地域を回ってくれたと思う。来年も形を変えてできたら」と話していた。