仕事でストレスを感じている人は、脳梗塞などにつながる恐れのある不整脈の一種「心房細動(AF)」の発症リスクが高いことが分かったと、カナダの研究グループが発表した。
研究グループは、同国の事務職や営業職などに就く労働者、男女5926人(1999~2001年時点で平均年齢45.3歳)を対象に、仕事の負荷と給与などに関する質問に回答してもらい、その後のAF発症との関連を調べた。
平均18年の追跡期間中186人がAFを発症。24%が(1)仕事の負荷が大きい(2)努力に見合った報酬を得られていない―と訴えるどちらかの状態にあり、10%が(1)と(2)の両方に当てはまった。
AF発症リスクを見ると、ストレスのない人に比べ、(1)では約1.8倍、(2)では約1.4倍、(1)と(2)の両方では約2倍高かった。
研究グループは「ストレスによって、AFに関連する高血圧などの症状を起こしている可能性がある」と考察している。(メディカルトリビューン=時事)