体が硬いと死亡リスク上昇

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  • 2024年10月17日

  関節の可動域が大きく柔軟性が高い人に比べ、低い人で死亡リスクが上がることが分かったと、ブラジルなどの研究グループが発表した。

   研究グループは、1994年3月~2022年10月にブラジルで行われた大規模研究に参加した3139人(平均年齢55歳、男性66%)のデータを収集。股関節など七つの関節について補助を受けながら20の動作を行った際の柔軟性を各0~4点で評価し、合計スコア(0~80点)を比較すると、女性の柔軟性が高かった。

   次に、柔軟性とその後の死亡との関連を調べた。平均12.9年の追跡期間中に男性224人、女性78人が死亡した。柔軟性スコアが最も高いグループと低いグループの死亡率は、男性でそれぞれ7.8%、21.2%、女性では2.0%、15.4%で、年齢や健康状態などを調整して解析すると、高いグループに比べ低いグループの死亡リスクは男性で約2倍、女性で約5倍に上った。

  (メディカルトリビューン=時事)

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