韓国の全国市群区育児総合支援センター協議会は5月28日、苫小牧市を訪れ、拓勇西町の拓勇おひさま保育園(遠藤明代園長)と元中野町のなかの保育園(地白佳代子園長)を視察した。韓国の保育園経営者ら61人が参加し、交流会も行った。
訪問団は二手に分かれて両保育園の施設やシステムを見学した後、本幸町の子育て支援センターで合流。両園長は通訳を交えながら保育園の経営状況や保育環境づくり、保育と教育を一体的に行う「認定こども園」について解説した。
また、少子化による市内の保育園や保育士の減少、保育士同士の連携不足などの課題にも触れ、遠藤園長は「子どもはどんな施設に入所しても、笑顔で幸せな保育、教育を受ける権利がある」と述べた。韓国側からも子ども支援や教育システムの説明があり、両国の違いについて情報や意見を交換した。
終了後、同協議会の趙慶玉会長から記念品として、蹴って遊ぶボール型のおもちゃやお菓子が贈られた。金恩熙副会長は「韓国と日本の共通の問題や参考にするべき面を知ることができて、いい学びになった」と話した。