「愛されたミスター」 列島、悲しみに包まれる

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  • 2025年6月3日

 「ミスタープロ野球」と呼ばれた長嶋茂雄さん(89)が3日朝、亡くなった。大舞台での勝負強さと天真らんまんなキャラクターで日本中に愛された長嶋さん。「とてもショック」。日本列島は、深い悲しみに包まれた。

 東京都大田区にある長嶋さんの自宅は、人の出入りもなくひっそりとしていた。近くに住む内山信夫さん(64)は「訃報を聞き、居ても立ってもいられずに駆け付けた。小学生の頃から50年以上憧れていた。とてもショック」と語った。

 高齢者が多く集まる豊島区・巣鴨の商店街。群馬県富岡市の無職女性(79)は「現役時代の活躍はすごかった。まだ10年早い」と驚いた様子だった。東京都文京区の無職女性(77)は「長嶋さんがホームランを打つたび、私の父は涙ぐんでいた。戦後の大ヒーローだったと思う」と語った。

 東京・新橋では、中日ファンだという50代男性が「私はアンチ巨人だけど、長嶋さんは愛すべき人だった」と悼んだ。

 悲しみの声は、各地からも。札幌市に住む50代の男性タクシー運転手は「日本ハムが来る前は北海道でも巨人ファンが多く、長嶋さんはヒーローだった。巨人ファン以外からも愛された」と話した。

 福岡市の繁華街・天神では、主婦の塚原美佐枝さん(71)が「私自身はソフトバンクのファンだがショック。10代の頃に長嶋さんの活躍を見ていたので印象に残っている」と振り返った。会社員の谷岸規男さん(59)は「小学3年の時に長嶋さんの引退試合を見たことが今でも自慢だ」と胸を張った。

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