4番、サード、長嶋、背番号3 長嶋さん死去 「ミスタープロ野球」「燃える男」 「ありがとう」「ヒーローだった」

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  • 2025年6月4日
長嶋さんの訃報に涙を流す釜揚げうどん店「重乃井」のおかみ、伊予展子さん=3日、宮崎市

 「ミスタープロ野球」「燃える男」と呼ばれた国民的ヒーロー、長嶋茂雄さんが3日、現役時代の背番号と同じ日に旅立った。昭和の高度成長期、「4番、サード、長嶋、背番号3」の響きが日本に活気をもたらした。平成の時代も「巨人軍」の監督として数々の話題を提供し、明るさと情熱で人々の心を照らし続けた。元号が令和に変わり、89歳で死去。日本列島にとって悲しみの日になった。

 巨人のキャンプ地・宮崎市で長嶋さんが選手時代から足しげく通った釜揚げうどん店「重乃井」おかみの伊予展子さん(75)は「訃報を聞き、つらい」と涙を流した。親戚のような付き合いは長年続いたといい、「来店時は気取ることなく私たちを笑わせてくれた。太陽のような人。ありがとうという気持ちしかない。ゆっくり休んで」と話した。

 長嶋さんが生まれ、高校時代まで過ごした千葉県佐倉市の「長嶋茂雄記念岩名球場」。スコアボードに「長嶋茂雄さんありがとう」とのメッセージが掲示された。

 球場に設けられた記帳台を訪れた同市の嶋フキ子さん(78)は「もうちょっと長生きしてほしかった」と声を詰まらせた。約10年前、野球教室の講師として球場に来た長嶋さんを見たといい、「姿を見るだけで勇気をもらえた。他の選手が後を継ぎ、子どもたちに野球を教えてほしい」と願った。

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