▽「こっちの子どもは英語がうまいねえ」。1961年、ベロビーチでの春季キャンプのため渡米して。「外車がやたら多いなあ」とも。
▽「さあ仙ちゃん、いらっしゃい」。69年の中日戦で新人の星野仙一と初対戦。打席からマウンドに向かって。
▽「打ったのは外角の球。外木場(義郎投手)だから外へ投げたんだろ」。67年、広島戦の後で。
▽「いけねえ。どうも変だと思ったんだよ」。71年、試合前の練習を終えるとさっさと風呂へ入り、周りから「チョーさん、これから試合ですよ」と言われて。
▽「ごめん、ごめん、きょうは放送局の車で来たんだ」。試合後、ロッカーで「車の鍵がない」と騒ぎだし、ナインに探してもらった後で。
▽「失敗は成功のマザー」。監督1年目に最下位の屈辱を味わい、翌年優勝を果たして。
▽「えっへっへ。トラ軍団」。阪神に打ち負けた試合後、阪神ナインを乗せたバスを見かけて。
▽「へえー、サバという字(鯖)は魚ヘンにブルーと書くんですか」
▽「ヘイ、カール」。浪人中の91年、世界陸上選手権東京大会でテレビのリポーターを務め、男子100メートルで優勝したカール・ルイス(米国)に大声で呼び掛けた。
▽「長嶋茂がお届けしました」。ラジオ番組に出演して。後で気づいて「俺、自分の名前、シゲルって言った?」
▽「今年の巨人はまだまだネバーギブアップしません」。98年、諦めないという意味の「ネバーギブアップ」を使い間違えて。
▽「初めての還暦を迎えた」。96年、60歳の誕生日を記者団から祝福されて。「お笑いになりましたが、120歳まで生きれば2度目の還暦ですから」
▽「昔は、勝負はげたを履くまで分からないと言われましたが、今の野球は家に帰って風呂に入るまで分かりません」。96年、優勝マジックが点灯して。
▽「ええ、そうでした、あれは雪の降る寒い日でねえ。大騒ぎでしたよ」。生後7日目に起きた「二・二六事件」のことを聞かれて。