千歳市でこのほど行われた第22回小学生学年別柔道大会で、苫小牧柔道スポーツ少年団の久保田葵凰が4年生男子40キロ級で優勝、姉の葵瑚が5年生女子45キロ級で準優勝を果たした。全日本柔道連盟が各都道府県で行う年に1度の格式ある大会。2人は今大会の成績に満足せずに、さらなる成長を誓う。
大会は4~6年の体重別で男女計8種目がトーナメント方式で行われた。このうち、4年男子40キロ級には58人が出場し、技を競い合った。
1回戦がシードで2回戦から登場した葵凰は「初戦、3回戦と体が思うように動かなかった」ものの、勝ち上がるにつれ体が温まり、本来の動きを取り戻した。決勝ではこれまで勝利したことがない函館地区の強者と対戦。自分のペースに持ち込み、得意な内股で栄冠を勝ち取った。今季は、さらに勝利を重ねていくために「しっかり練習して得意な技を増やしていきたい」と力を込めた。
葵瑚が出場した5年女子45キロ級には18人が名を連ねた。得意とする内股や体落としを駆使して勝ち上がり、準決勝では、対戦成績が劣勢な相手に優勢勝ち。決勝に駒を進めたが、惜しくも判定で屈した。葵瑚は「(相手に向かう)強い気持ちが足りず、序盤にペースを持っていかれてしまった。準優勝でも悔しい気持ちが強い」と振り返る。「この大会は来年が6年生で最後になるので、今度は絶対優勝したい」と意気込んだ。
今大会、同少年団からは、所属する40人のうち、久保田きょうだいを含む7人が出場した。これまで苫小牧地区からの優勝者は少数であった中、団員から入賞者が出たことについて、久保田哲也代表は「人数が増え、より一人一人が切磋琢磨(せっさたくま)しながら練習できている」と要因を挙げる。少年団では団体優勝を第1目標に掲げており、「力を持っている団員はまだまだいる。近い未来に目標を達成できる可能性を感じさせてくれた大会となった」と総括した。