備蓄米 いつ流通? 市内各スーパーは見通し立たず

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  • 2025年6月5日

 政府が随意契約で備蓄米を小売業者に売り渡し、都内の大手スーパーなどで販売が加速する中、苫小牧市内のスーパーではいまだに、店頭販売を始める時期を定められずにいる。大手小売業者による申し込みが確定し、市内の系列店に入荷する予定だが、物流や精米の状況もあってか本道に届く時期は見通せず、各店は「いつ入荷するのか」と気をもんでいる。[関連4面]

 

 市内でイオン苫小牧店、マックスバリュ7店を展開するイオン北海道(札幌市)の親会社、イオン(千葉県)は22年産2万トンを確保。既に都内など道外4店舗で販売を始めたが、同社コーポレート・コミュニケーション部は「準備が整い次第、道内でも販売する。早く店頭に並べたい」と述べるにとどめる。

 

 コープさっぽろ(札幌市)は21年産1500トンを確保し、道内の全店舗で販売する計画の他、宅配サービス「トドック」でも提供する予定。ただ、市内4店舗の入荷時期について、同コープ広報部は「見通しはまだ立っていない」と説明する。

 

 市内で「スーパーアークス」3店を運営するアークス(同)も、21年産150トンの申請が通ったが、備蓄米の受け取り時期について、同社経営企画グループは「農水省からの連絡を待っている状態」と話す。

 

 この他、市内の「フードD」4店を展開する豊月(苫小牧市)は、共同仕入れ機構のシジシージャパン(東京)を通じて22年産米の供給を受ける計画。MEGAドン・キホーテ苫小牧店を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京)も、22年産米1万5000トンを確保し、同社広報室は「各店の販売時期は順次ホームページで公開する」としている。

 

 市内の備蓄米店頭販売価格は、22年産米のイオンが5キロ税抜き1980円、21年産米のコープさっぽろ、アークスが同1800円を検討している。

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