道警は5日、警察官が定住を希望する地域周辺を勤務地とする「生活拠点人事制度」を導入すると発表した。全体で約1万人いるうち警部補以下の約9000人が対象。7月から申請を受け付ける。
子育てや介護といった家庭の事情を配慮するとともに、減少傾向にある採用試験の受験者数を増やす狙いがある。こうした人事配置制度は全国初という。
道警によると、札幌市近郊を除く道内170市町村から「生活拠点」となる自治体を登録すると、次の定期異動から2年以内に拠点近隣へと配属する。大卒者は採用から1年3カ月、高卒者は1年9カ月後から申請できる。
道警警務課は「高校生を中心に地元志向の学生も多い。地元に貢献したいという警察官が育てば」としている。