苫小牧市子ども・子育て審議会(小原敏生会長)が5日、市役所で開かれ、第2期子ども・子育て支援事業計画(2020~24年度)の達成状況が報告された。保育の受け皿確保については、施設整備の遅れなどでB評価(おおむね順調)。病児保育は利用者数が目標値の3分の1程度にとどまったことから、C評価(やや遅れている)と結論付けた。
同計画は質の高い幼児教育や保育の提供、保育園の待機児童解消、地域の子育て支援の充実などを目指して子育て施策を盛り込んだ5カ年計画。同日の審議会には委員10人が出席し事務局の市こども育成課が昨年度1年間と、計画期間を通した達成状況をそれぞれ報告した。
5年間の総括では出生数減少や保育士の人材不足などの影響で、小規模保育施設1園分の整備が計画値に届かなかったことを説明。小学生を預かる放課後児童クラブや、子どもが誕生したばかりの家庭を保健師らが訪問する乳児家庭全戸訪問事業などは順調に進んだとした。
委員の1人は病児保育について「利用のしにくさが、伸び悩みにつながっている」と指摘。同課は「利用方法の変更は難しいため、周知の仕方を工夫して実績を上げたい」と理解を求めた。