旭川市が争う姿勢 いじめ中2凍死訴訟 地裁

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  • 2025年6月7日

 旭川市で2021年3月、いじめを受けていた中学2年広瀬爽彩さん=当時(14)=が凍死状態で見つかった問題で、適切な対応を怠ったとして、遺族が市に約1億1600万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が6日、旭川地裁(上村善一郎裁判長)であった。遺族側代理人によると、市側は答弁書で争う姿勢を示したという。

 広瀬さんは21年3月、市内の公園で凍死した状態で発見された。市の再調査委員会は昨年9月、学校の内外で広瀬さんが受けた七つの行為をいじめと認定。「いじめ被害が存在しなければ、自殺は起こらなかった」とする調査結果をまとめ、市に提出した。

 訴状で遺族側は、学校や市教育委員会が状況を把握しながら、家庭環境や発達特性の問題として事態を矮小(わいしょう)化し、放置し続けたと指摘。対策を講じなかったことは安全配慮義務違反に当たると主張している。

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