皇族数確保、臨時国会で仕切り直し 衆参議長確認 先行きに不透明感

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  • 2025年6月7日

 皇族数確保を巡る与野党協議で、衆院の額賀福志郎、参院の関口昌一両議長は6日、衆院議長公邸で会談し、今国会中の意見集約を見送り、秋に想定される臨時国会で仕切り直すことを確認した。今国会中の結論を目指していたが、会期末が22日に迫る中、自民、立憲民主両党をはじめ各党の隔たりが埋まらなかった。

 会談には衆参両院副議長が同席。複数の関係者によると、議長談話などの形で今国会の議論の内容をまとめる案が取り沙汰されている。ただ、立憲の野田佳彦代表が自民の麻生太郎最高顧問を「ちゃぶ台返し」と批判するなど、両党の溝は深まっており、協議の先行きには不透明感が漂う。

 与野党は昨年5月から皇族数確保の議論をスタートさせ、①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持②旧宮家の男系男子が養子として皇族に復帰―の2案について議論。①案には各党がおおむね賛同しているが、女性皇族の夫と子に皇族の身分を与えるかどうかを巡って意見が対立し、②案についても各党の考え方に隔たりが残っている。

 麻生氏と野田氏は3月から、額賀氏らの仲介の下で非公式に協議。野田氏は夫と子の身分を皇室会議で判断するなどの妥協案を提示した。複数の関係者によると、最終局面では女性皇族の身分保持のみ今国会で先行合意する案が浮上したが、折り合えなかったという。

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