コンタクトレンズ 不適切使用で眼障害

  • ML, 暮ラ1
  • 2025年6月10日
適正使用で目を守る

 適正使用で目を守る 1951年に日本初のコンタクトレンズが開発されて70年余り。使い捨て製品の普及などにより、コンタクトレンズ装用者は1500万~1800万人に上るという。一方、不適切な使用による眼障害も発生している。50年以上にわたり専門外来を置く順天堂大医学部付属順天堂医院(東京都文京区)眼科の山口昌大准教授に話を聞いた。

 ▽感染症で失明リスクも

 コンタクトレンズによる眼障害には、大きく二つの原因があると山口准教授は説明する。「一つは医療機器として日本で承認を受けていない非正規品の装用によるもの、もう一つは患者さんの不適切な装用やケアによるものです」

 前者は、特に海外で製造販売されたカラーコンタクトレンズに多く見られ、レンズの色素が角膜に付着して炎症や感染症を引き起こすという。また、非正規品のレンズは角膜に適切な酸素を供給する酸素透過率が低く、低酸素状態に陥るケースも。

 一方、後者は①各製品の使用期間を守らない長期装用②就寝中に装用可能なタイプではない製品なのに就寝中も外さない連続装用③コンタクトレンズやケースの不十分な洗浄、消毒―の三つが挙げられる。

 「特に緑膿(りょくのう)菌やアカントアメーバ、真菌(カビ)による感染症では、失明の危険性もあります」。免疫力が低下しやすい患者などはこうした感染症リスクが一般の人より高まるという。

 ▽気軽に眼科に相談を

 コンタクトレンズ障害による主な症状には、異物感、充血、痛みの三つがあるという。日本眼科学会によると、コンタクトレンズ装用者の10人に1人に何らかの眼障害が生じている。コンタクトレンズを安く売る量販店やインターネット販売の普及などが背景にある。

 「本来は、眼科を受診して検査を受け、各自に合った度数のレンズを決め、適切な使用法やケアについて指導を受けた上で処方箋を持ってコンタクトレンズを購入することになっています。また、3カ月に1度は定期受診をして眼障害についても専門医に確認してもらうことが予防につながります」

 気になる症状があれば、すぐに装用をやめて早めに眼科へ行くのが賢明だという。「炎症や感染症の起因菌によっては、一日で症状が悪化してしまうケースもあります。人間は視覚から得る情報が8割を占めると言われています。『見えること』を守るためにも、眼科医を信頼していつでも気軽に相談してほしい」と山口准教授は呼び掛けている。

 (メディカルトリビューン=時事)

 ◇   ◇

 順天堂大医学部付属順天堂医院の所在地は、郵便番号113―8431 東京都文京区本郷3の1の3。電話03(3813)3111(代表)。

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