眼底の画像から、メタボリック症候群に関連する血圧や血糖などの値を推定する人工知能(AI)モデルを開発し、一般公開したと、国立情報学研究所などの研究グループが発表した。
同研究所などはこれまで、眼底画像から年齢や性別を推定するAIモデルを開発してきた。今回発表したAIモデルは、17~94歳の眼底画像約13万枚と、それぞれの血圧(収縮期と拡張期)、血糖値、腹囲、体格指数(BMI)の数値を学習。眼底画像を基に数値を算出したところ、血圧、血糖値、腹囲、BMIを一定の精度で推定できることが分かった。
研究グループは「新たな視点で、メタボのリスク評価を行う手段として活用が期待される」とした上で、「AI技術が健康診断などに導入され、簡便な方法で健康リスクを可視化できるようになるかもしれない」としている。
(メディカルトリビューン=時事)