「自分なりのアイデア、怖がらずに」 映画「見える子ちゃん」主演 原菜乃華

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  • 2025年6月10日
実写版「推しの子」で俳優からアイドルになる女性を演じ「歌もダンスも未経験で大変でしたが、自分の境遇を役に生かせた」と振り返る原菜乃華=東京都千代田区

 実写版「推しの子」で俳優からアイドルになる女性を演じ「歌もダンスも未経験で大変でしたが、自分の境遇を役に生かせた」と振り返る原菜乃華=東京都千代田区 愛らしい表情と柔らかな声。原菜乃華が、泉朝樹のホラーコメディー漫画を実写化した映画「見える子ちゃん」で霊が見えるようになってしまった主人公、四谷みこを演じた。「みこをやりたいという強い思いでオーディションに臨んだ」と役をつかんだ喜びを語る。

 突然、霊視能力が発現した女子高生のみこは、家や学校、通学路など至る所で霊に遭遇するが、「見えていないふり」をし、霊に気付かれる危険をやり過ごそうとする。

 恐怖におびえる気持ちを必死で抑え、全力でスルーする、みこ。演じる際は「ホラー作品は恐怖を分かりやすく(大げさに)表現するというイメージがあり、あんばいが難しかった」と原。中村義洋監督から「みこの見ている世界はお客さんにも見えているから、信じてお芝居すれば大丈夫」と助言され、抑えた動きでも多くを伝えられることを学んだという。

 〝平穏な〟日常を死守していたみこだが、霊に取りつかれた教師の登場で親友のハナ(久間田琳加)に異変が起き、ハナを守ろうと恐怖に立ち向かう。「みこは自分のことの前に人のことを考え、勇気を持って行動できる子。かっこいいと思いながら演じました」

 6歳で子役デビュー。新海誠監督のアニメ映画「すずめの戸締まり」(2022年)で主役に抜てきされて声優に初挑戦し、「全然好きじゃなかった自分の声が長所なのかもと思えて、それから、お芝居もより楽しくなりました」。現在はNHK連続テレビ小説「あんぱん」にヒロインの妹役で出演するなど、俳優として幅を広げている。

 「自分なりのアイデアを怖がらずにやってみようと、何か提案できるものを現場に持っていけたらと思っています。監督さんが面白がってくれたり、設定が追加されたりするのがすごくうれしい。キャラクターがより魅力的になるような芝居ができたらいいな」

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