5月の仏カンヌ国際映画祭で、コンペティション部門に選出された映画「ルノワール」のイベントに、11歳の主人公をみずみずしく演じた鈴木唯が登壇。映画祭ではレッドカーペットも体験し、「感無量でワクワクドキドキが止まらなくて、一生の思い出になると思います」と振り返った。

　審査員長の名優ジュリエット・ビノシュにも物おじせず質問。「演技は、ただそこに居ることが大事、練習をし過ぎるのは良くないよと教えてもらいました」。母親役の石田ひかりが「観察して学んで、そぎ落とすとおっしゃっていたよね」と言葉を添えた。

　同映画祭の「注目すべき10人の才能」にも選出されたという鈴木。父親役のリリー・フランキーから「注目されると大変だよ」と冗談交じりに心配され、「うれしいけど緊張しちゃいますね」と応じていた。

　鈴木唯（中央）と石田ひかり（右）、リリー・フランキー