ニュースを正確に伝えている媒体として、テレビや新聞などのマスメディアを信頼する人が7割近くに上ることが10日、ニュース配信アプリを手掛けるスマートニュース(東京)の社内シンクタンクが行った調査で分かった。2023年の前回調査とほとんど変わらなかった。
調査は今年1~3月、全国の18~79歳の男女4460人にアンケートを郵送し、2117人から回答を得た。
テレビ、新聞、ラジオといったマスメディアへの信頼度は、「とても信頼している」と「まあ信頼している」を合わせて68・7%(前回68・2%)だった。一方、「まったく信頼していない」も6・7%いた。
選挙や政治に関する情報源として最もよく使うのは、テレビが46・5%で最も多く、インターネットのニュースサイト・アプリ(17・8%)が紙の新聞・雑誌(16・0%)を上回った。SNSなどのソーシャルメディアも10・9%に上った。
結果の分析に携わった同志社大の池田謙一教授は「フジテレビ問題や知事選を巡って批判はあったものの、大多数の人はマスメディア全体の信頼に結び付けて考えていないのではないか」としている。