衆院委 夫婦別姓、参考人から賛否 連合、立・国案の一本化を

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  • 2025年6月11日
参考人の意見陳述を聞く衆院法務委員会=10日、国会内

 衆院法務委員会は10日、選択的夫婦別姓制度の導入を巡り、立憲民主、日本維新の会、国民民主3党がそれぞれ提出した法案に関する参考人質疑を行った。連合や経団連は、導入に向けた早期の法整備を主張。作家の竹田恒泰氏は伝統的な家族制度を守るよう唱え反対した。

 立憲が推薦した連合の小原成朗総合政策推進局長は「希望する人が自分の氏を名乗り続けることは個人の尊厳や人権にかかわる問題だ」と指摘。立憲、国民民主両党に対し、法案を一本化して早期の成立を求めた。

 国民民主が推薦した経団連の次原悦子ダイバーシティ推進委員長は「女性活躍で乗り越えられない壁が夫婦同姓制度だ」と訴えた。公明党推薦の文教大の布柴靖枝教授も「女性が我慢を強いられてきた家族観の上に成り立つ制度は改正すべきだ」と述べた。

 維新が推薦した竹田氏は、現行制度での不都合は旧姓の通称使用拡大や法制化で対応できると主張。「伝統的な家族観を守るのか守らないのかが問われている」と語った。

 自民党が推薦した皇学館大の椎谷哲夫特別招聘(しょうへい)教授は「同一氏、同一戸籍を維持すべきだ」と主張した。内

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