心機能低下が脳の体積減少に関連

  • ML
  • 2025年6月12日

 心機能の低下は、認知機能の低下や認知症の初期兆候である脳の体積減少に関連することが分かったと、オランダなどの国際共同研究グループが発表した。

 研究グループは、欧米の七つの研究の参加者1万889人(平均年齢66・8歳)を対象に、心エコー検査または心臓MRI検査で測定した心機能や心不全の有無と、脳MRIで測定した神経変性や脳小血管病のマーカー(灰白質、海馬、大脳白質病変の体積など)との関連を調べた。

 分析の結果、心臓が正常に収縮できなくなる「収縮機能障害」は、脳の体積減少に関連することが分かった。また、心エコーで弛緩(しかん)障害などの特徴を示した「拡張機能障害」がある場合も、脳全体や海馬の体積の減少に関係した。

 さらに、研究参加者のうち心不全患者302人のデータを分析したところ、心不全は脳の体積減少に関連し、特に海馬の減少に強く関係することも分かった。

 (メディカルトリビューン=時事)

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