市街地でもヒグマ対策を 市ホームページに新たに記載

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  • 2025年6月12日
ヒグマとエゾシカのふんの見分け方を写真付きで解説

 苫小牧市は拓勇地区で3日から相次いだヒグマの出没を受け、市ホームページの「ヒグマ出没情報」のサイトに「市街地におけるヒグマ対策」を新設した。これまでは山林のヒグマに関する注意のみだったが、新たに「市街地」と明記し、ヒグマを寄せ付けないための対策を列挙した。動物の痕跡の見分け方も写真入りで解説している。

 開設は9日付。対策として①ごみを出す日時や方法を守る②不法投棄をしない。ごみ拾いをする③山林や川に近い場所の草刈りをする④庭や家庭菜園の果樹、野菜を適切に収穫し、管理する―を挙げ、クマを目撃したり、クマの痕跡を見つけたりした場合は警察に通報するよう求めている。

 痕跡の見分け方として、ふんは▽ヒグマ▽エゾシカ▽タヌキ、足跡は▽ヒグマ▽エゾシカ▽アライグマ―の特徴をそれぞれ写真で紹介。ヒグマのふんは、季節にもよるがフキ、ヤマブドウ、ドングリを食べるため木の実などが入っており、一つにまとまっているという。足跡は5本の指がつき、後ろ足が縦長、前足が短い―と説明している。

 市環境生活課は「シカのふんをヒグマと誤って通報したケースもある。改めて痕跡の特徴を確認し、対策を徹底してほしい」と呼び掛ける。

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