渡島管内木古内町と水産加工業の三印三浦水産(函館市)、上磯郡漁協が連携して取り組むニジマス養殖事業で、外海での初水揚げが10日、木古内町泉沢の沖合で行われた。初日は約500匹を水揚げした。
木古内漁港から約700メートル沖に設置したいけす1基に昨年12月、稚魚約5000匹を放流。この日は午前5時半から同社社員や地元漁師ら約20人で水揚げ作業を行った。作業船をいけすに横付けし、たも網ですくい上げるたびに、勢いよく跳ねるニジマスが氷入りの大型容器へと次々と収められていった。
魚体の重量は3~4・8キロ。三印三浦水産の三浦隆生部長(60)は「思った以上に魚体は成長していて、品質もよさそう。初の外海での養殖だが、まずまずの出来」と話した。
この日に水揚げしたニジマスはすべて東京方面へ出荷。水揚げは20日ごろまでに終了する予定となっている。三印三浦水産などが外海で初めて養殖したニジマスの水揚げ