函館競馬の14日開幕を控え、函館競馬場で11日、「馬場浄(きよ)め」と「馬頭観世音祭」が執り行われた。安田圭治場長ら職員、日本騎手クラブの武豊会長、函館馬主協会など関係者約30人が参列し、開催中の安全を祈願した。
全国の競馬場で開催前の重要な儀式として行われている。今年は例年より遅く、開幕直前に実施した。
始めに芝コースで馬場浄めが行われた。湯倉神社の伊部宗博宮司が祝詞を上げ、馬場4カ所に切った紙をまいて清めた後、安田場長、武会長ら参列者が玉串をささげた。
続いて場内の「馬頭観世音」の石碑前で馬頭観世音祭を実施。碑前にニンジンが置かれ、湯川(とうせん)寺の筒井英順住職が読経し、参列者が焼香した。
安田場長は「期間中は安全、安心な運営を心掛けたい」、武豊会長は「開幕が近づきわくわくする。いい夏にしたい」と話していた。
馬場浄めで玉串をささげた武豊騎手