効果的な就職支援を 新規高卒者の職業紹介業務連絡会議 苫小牧

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  • 2025年6月13日
高校生の就職支援に必要な情報を共有する出席者

 苫小牧公共職業安定所(齊藤敏純所長)は12日、苫小牧港湾合同庁舎で、新規高校卒業者職業紹介業務連絡会議を開いた。来年3月に高校を卒業する生徒の就職活動が7月1日にスタートす るのを前に、高校の進路指導担当教員や行政の担当者ら約30人が出席。効果的な就職支援に向けた情報交換を行った。

 齊藤所長は「地域や業界の将来を担う若手人材を積極的に採用しようとする地元企業の動きは、今年度も続く見込み。1人でも多くが適職に就くことを目標に、われわれも力を尽くしたい」と力を込めた。

 同所の担当者は、昨年度の管内(東胆振1市4町、日高町、平取町)の求人倍率は2・26倍で、2023年度に続き、過去最高を更新したと説明。求人数が前年度比43人減の930人で、就職率は99・5%だったことも報告した。

 各高校による進路傾向の事前調査で、今年度の求職者数は現時点で昨年度の412人を下回る見通しで、進路未定の生徒が一定数いると指摘。「就職活動の開始が遅れてしまうと、マッチングが難しくなる可能性もある。職種が定まらないときなどは、就職支援ナビゲーターによる支援も検討して」と呼び掛けた。

 胆振総合振興局は今月、室蘭市と苫小牧市で開催予定の合同企業説明会について紹介。「参加企業数は過去最多となる予定」とし、地元企業の高卒者への注目ぶりをアピールした。

 東胆振日高障がい者就業・生活支援センターかけはしは、障害などによって個別支援を要する生徒をサポートする仕組みに触れ、「過去には、数日間の職業体験を経て就職活動に進んだ生徒もいる。さまざまな選択肢を提案できるよう、まずは個人情報が必要ない範囲で相談してほしい」と教員らに呼び掛けた。

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