小学生から高校生までを対象とした児童劇団「苫小牧アトリエシアター21」は、11月2日に苫小牧市文化会館で開催される「第23回苫小牧はすかっぷ演劇祭」に出演する新メンバーを募集中だ。初心者歓迎で、締め切りは30日。

　上演作品は、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」をモチーフとした「祭りよ、今宵だけは哀しげに　銀河鉄道と夜」。原作を現代風にアレンジし、主人公が親友との幻想的な旅を通して成長する姿を描く。

　7月初旬に本格的な稽古を始める予定で、出演者のほか、舞台装置や衣装、音響担当のスタッフなども募集している。

　同劇団は5月中旬、既存メンバーで今年度の活動を苫小牧西小学校でスタートさせており、小学5年から高校3年生まで8人が11月の上演に向けて演劇の基礎を学んでいる。

　上演作品への理解を深める目的で、宮沢賢治作品に詳しい市教育委員会生涯学習課の濱田治寿さん（39）の「宮沢賢治銀河鉄道の夜の話」と題した講話にも耳を傾けた。

　はすかっぷ演劇祭は、市内高校演劇部なども参加する苫小牧市民文化祭の恒例行事。同劇団は昨年、宮沢賢治の童話「やまなし」を独自にアレンジした作品「やまありやなしや」を熱演した。

　稽古は原則土日の午後1時～同5時に、市内の公共施設などで行う。

　参加申し込みや問い合わせは南代表　携帯電話080（1888）7909またはメール　gekidan．mure73＠gmail．com。