ボリュームのあるカーネーションを選別するスタッフ 全道トップの生産量を誇る七飯産カーネーションの共選出荷が、渡島管内七飯町のJA新はこだて七飯営農センターの施設で進んでいる。ピンクやオレンジ、グリーンなど色彩豊かなカーネーションをパート従業員約40人が手際よく選別、箱詰めしている。11月末まで。
今年の共選は今月2日に始まり、月・火・金曜の週3回受け入れ、今週から1日増える。7月上旬から毎日稼働し、道内、東北、関東、関西の取引市場に送り出す。
JAによると、町花卉(かき)生産出荷組合カーネーション部会(山崎達男部会長)は、七飯町と北斗市の27戸がスプレー系600万本(70品種)、スタンダード系80万本(30品種)の計680万本を出荷。販売額は約5億円を計画する。現在は日量3万本のペースだが、8月のお盆から9月の彼岸にかけてのピークには同10万~12万本に増えるという。
春先に曇天や雨が多かった影響で、生育は例年より1週間~10日遅れているが、品質は良好。JA管内の野菜と花を混載したトラック便で荷を運び、効率化を図っているほか、7月からは「農福連携」で障害者約20人を受け入れる。
七飯産は全道のカーネーション生産量の8割を占め、輪数が多く、ボリュームがあり、茎がしっかりして市場評価が高い。JA七飯営農センター生産施設課の田代慎太郎主査(26)は「七飯のカーネーションはどんな人にも好まれるカラーバリエーションがそろっている」と話す。