北海学園大、聖地で存在感 全日本選手権 秋はさらに上を  大学野球

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  • 2025年6月18日
全日本大学野球選手権準々決勝の青学大戦、攻守交代で守備に就いていた選手を出迎える北海学園大のベンチ入りメンバー=13日、神宮球場

 15日に閉幕した第74回全日本大学野球選手権で、北海学園大(札幌)が67年ぶりに1大会2勝を挙げた。準々決勝で昨年王者の青学大に敗れたものの、堂々の8強入り。道産子たちが大学野球の聖地、神宮球場で存在感を示した。

 1回戦は九回に勝ち越して上武大(関甲新)を5―4で破り、46年ぶりの勝利。2回戦の仏教大(京滋)戦は序盤から打線がつながり、プロ注目投手の工藤(4年、北海)が5回1失点と試合をつくって7―1で快勝した。

 スポーツ推薦で入学する選手はおらず、ベンチ入りメンバー全員が北海道内の高校出身。島崎監督は「本州の選手に負けないような大きな体をつくる」とウエートトレーニングや食事管理を重視。専用の室内練習場はなく、冬場は近隣の施設を借りて6班ほどに分かれて練習するなど、工夫も凝らしてきた。球速が160キロに迫り、制球力も向上した工藤は「自分の体のベースをレベルアップできた」と成果を口にした。

 現在の4年生たちは、入学当初から監督が粒ぞろいと見込んできた学年。グラウンド以外での生活態度も厳しく指導し、躍進につながった。監督が「二つ勝てたから、チームとしての方向性は決して間違っていない」と言えば、工藤は「もっと上を目指してやっていく」。秋の目標は明治神宮大会での4強入り。代表切符をつかみ、旋風を巻き起こすつもりだ。

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