「いい年をしてこんな洋服は着られない」。7割がこんな加齢に対する否定的な思い込みをした一方で、将来の健康状態を想像し向き合うことができていたと、ヘルスケア商品開発のキューサイ(福岡市)が発表した。
同社は2月、全国の30~69歳の男女1000人を対象に、加齢に対する思い込みなどに関する調査を実施。
その結果、この思い込みが原因と思われる「いい年して」「どうせおばさん(おじさん)だから」などの言動をした経験がある人は73%いた。思い込みを感じた場面は「体力や健康の衰えを感じた時」が男性37・5%、女性48・6%で最多。「自身の外見の変化を感じた時」は男性24・4%、女性45・9%で男女差が大きかった。
10年後の健康状態を具体的に想像できると回答した割合は、思い込みを持ったことがある経験者が44・1%、未経験者が36・3%で、同社は「否定的な思い込みは必ずしもマイナスではなく、健康を考えるきっかけになっている可能性がある」と指摘している。
(メディカルトリビューン=時事)