大阪・関西万博のパビリオン工事費の未払い問題で、新たにドイツ、セルビア、ルーマニアの各館についても、下請け業者が未払いを訴えていることが19日、関係者への取材で分かった。3館の未払い額は計数億円規模に上るという。
関係者によると、いずれも同じ会社が発注に関わっており、すでに未払い問題が発覚しているマルタ館も請け負っている。
信用調査会社によると、この会社は大型イベントの設営や運営を手掛ける会社で2016年に設立。21年には東京五輪の資材リースなどを請け負い、17億円の売り上げを計上している。同社は時事通信の取材に、「担当者がフランスにいるので今は回答できない」と話した。
自分が住むと偽り、他人が暮らすマンションの賃貸借契約を結んだとして、警視庁暴力団対策課は19日までに、詐欺容疑で、土木工事会社元代表の染谷修光容疑者(60)を再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、同容疑者は2023年8月22日、東京都港区のマンションの一室について、実際には反社会的組織「インターナショナル・シークレットサービス」(ISS)の元メンバーの男(57)が暮らすのに、自らが住むと偽って不動産管理会社に申し込み、賃貸借契約を結んだ疑いが持たれている。
部屋には男と内縁の妻が住んでいた。
染谷容疑者は5月、別の逮捕監禁事件で警視庁に逮捕されていた。
ISSは2000年に神戸市のテレホンクラブ「リンリンハウス」が放火され、客ら8人が死傷した事件などに関与したとされる。その後、解散届を出しており、近年の活動状況は不明という。
オンラインカジノで賭博をしたとして、埼玉県警が賭博容疑で、プロ野球埼玉西武ライオンズの外崎修汰選手(32)ら5人を書類送検したことが19日、捜査関係者への取材で分かった。
ほかに書類送検されたのは柘植世那(28)、長谷川信哉(23)、児玉亮涼(26)の3選手と男性職員1人。
捜査関係者によると、5人は球団などの調査に対しオンラインカジノを利用したと自己申告。県警がスマートフォンの捜査や任意で事情を聴くなどしていたという。
インプラント治療を巡り、講演会への協力金を支払えば治療費を返金するなどと偽り、現金200万円を詐取したとして、千葉県警は19日、詐欺容疑で、茨城県古河市東、歯科医高橋仁一容疑者(58)を逮捕した。「弁護士と話すまでは黙秘する」と話しているという。
千葉県警によると、2020年3月以降、同様の被害相談が十数件寄せられており、被害総額は1億円を超えるとみられる。高橋容疑者は約17億円の負債を抱えているといい、県警は自転車操業に陥っていたとみて調べている。
逮捕容疑は21年3月30日、千葉市にあった歯科医院で、50代の女性患者に、自身の講演会に症状などの情報を資料提供して協力金を支払えば、後日協力金と治療費の返還が受けられるなどとうそを言い、翌日、200万円をだまし取った疑い。