大通公園のメインステージ 4日から5日間にわたり札幌の初夏を盛り上げた「第34回YOSAKOIソーラン祭り」(祭り組織委員会、札幌市など主催)が8日、閉幕した。最終日は大通公園西8丁目会場のメインステージでファイナルステージが行われ、審査の結果、愛知県犬山市から8年ぶりに出場した「笑(じょう)」が、9年ぶり2度目の大賞に輝いた。
今年は札幌市内65チーム、道内67チーム、道外68チーム、海外1チーム(台湾応用科技大学)、その他69チーム(企画チームなど)の計270チームが出場。昨年より14チーム多く、コロナ禍前の2019年(279チーム)の水準まで回復した。約2万7000人の踊り手が、新設された大通公園の「西10ストリート」など札幌市内17会場で熱い演舞を繰り広げた。
週末の7日は曇り空から時折、日が差し、8日は青空が広がって両日とも気温は上昇。絶好のYOSAKOI日和に。メイン会場の大通公園の西5、6丁目に開設された「北のふーどパーク」は大にぎわいとなったほか、6年ぶりに復活させた観客が飛び入りで参加できる「ワオドリスクエア」(西7丁目)も人気を集めた。
東胆振からは2チームが出場し、共にメインステージには7日に登場。安平町の「はるな座」(3回目)は踊り手が6人の少人数ながらも、観客と一体となったステージを展開。26回目の出場となった苫小牧市の「夜桜金魚とまこまいJAPAN with風雪太鼓」は踊り手、旗士、太鼓が心一つに円熟味あふれるパフォーマンスを披露した。観客からは熱い拍手が送られた。
ファイナルステージには1次審査、セミファイナルを勝ち抜いた計11チームが進出。大賞は「犬山の景色・街・祭り」をテーマに、華麗で躍動感あふれる演舞を披露した愛知県犬山市の「笑」が輝いた。準大賞は「平岸天神」(札幌市)と「北昴」(同)が受賞した。