室内楽オーケストラ「TPY(トマコマイ・プロジェクト・フォー・ヤング)アンサンブル」の第2回定期演奏会が22日午後2時半から、苫小牧市民会館で開かれる。ピアニストとクラリネットのソリストを迎えて、モーツァルトの交響曲など3曲を披露する。
苫小牧ゆかりの若手音楽家に、大舞台での演奏機会を―と昨年5月、苫小牧市民管弦楽団元常任指揮者の出雲路英淳さん(68)が中心となって、管弦楽演奏家の有志で設立したTPY。
今回は、市内でピアノ教室を主宰するピアニスト青野有里さん(34)と、東京を拠点に活動するクラリネット奏者の福井萌さん(30)=苫小牧市出身=の2人を迎え、市内外の演奏家ら総勢50人でオーケストラを編成した。
曲目はモーツァルトの「交響曲第40番」と「クラリネット協奏曲」、グリーグ作曲「ピアノ協奏曲」。4月中旬から市内の公共施設などで練習を重ねてきた。
今月7日には、三星本店ハスカップホール(糸井)で青野さんとオーケストラが「ピアノ協奏曲」を中心に練習。青野さんは「音楽家として自立のきっかけになった曲」とし、本番では「歌心が特徴的な曲の良さが伝わるよう感情を込めて演奏する」と話した。
TPY代表の出雲路さんは「昨年の演奏会は好評だった。今後も若手音楽家の活躍のきっかけとして市内の音楽文化を育てていきたい」と語る。秋ごろにはアンサンブルでの演奏会開催も検討しているという。
開場午後2時。前売り券は一般1000円(学生500円)で当日券は200円増しとなる。チケットは苫小牧市民会館、市文化会館、市文化交流センター、エルム楽器苫小牧支店、しんどう書店(本店・ステイ店)、第一洋食店で販売している。
問い合わせはTPYアンサンブルの星野さん 携帯電話080(2863)4080。