華やかな着物に身を包み、伝統文化の日本舞踊の継承と普及を目標に活動する「日舞 歩実(あゆみ)の会」。繊細な振り付けが特徴の若柳流を取り入れ、稽古に励む。
1977年に発足し、メンバーは苫小牧市内の主婦や退職者ら40~90代の12人。市文化交流センターのアイビーサークルまつりや市民文化祭などで踊りを披露し、活動歴が30年に及ぶ人もいる。岡弘子代表(88)=有珠の沢町=は「礼に始まって礼に終わり、日本古来の美しさを感じられる」と日舞の魅力を語る。
あんどんをともしたり、月を見たりといった動作を美しく見せるのがポイント。腰をしっかり落として歩く「すり足」、扇子を巧みに操る「手の動き」、表情に合わせた「首の動き」などの基本動作が重要で、一流の踊り手になるためには何十年もの月日がかかるという。
メンバーは「着物を身に着けると気分が良い」「殿や娘などの役に成り切るのが楽しい」と、それぞれにやりがいを語る。岡代表は「礼儀や表現など現代にも応用できる良さがある。難しいという先入観を持たずに一度見に来てほしい」と話している。
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稽古は主に第1~3土曜日。講師は吉松派若柳流宗家の若柳福凰氏が務める。体験や問い合わせは岡代表 携帯電話080(6098)7249。
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