野鳥飛び交う豊かな自然と工場が立ち並ぶ工業地域が隣接する苫小牧で、相反する特徴的な風景を気軽に堪能できるのが道の駅。ハクチョウやガンなど渡り鳥の中継地で知られる、ラムサール条約登録湿地ウトナイ湖のほとりに建つ。開放感のある造りで湖に面した壁面はガラス張り。湖を眺めながら休憩できる。
同駅の近隣に野生鳥獣保護センターやウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンターがあり、バードウオッチャーにとっては格好の拠点。自然散策を楽しみたい人に、日本野鳥の会作製の散策路マップを配っている。陶祥教駅長は「月ごとに観察できる野鳥や植物が紹介されている。市民の身近な場所で季節の移り変わりが楽しめるのは貴重。何度も足を運んで」と話す。
日本一と自負するシマエナガグッズの品ぞろえが目を引くアンテナショップでは、同駅限定のどら焼きが人気。つぶあん、栗あん、クリーム(各180円)とあんバター(200円)の4種類で、ハクチョウの焼き印入り。毎週月・金曜の夕方に入荷するが、「次の入荷を待たず売り切れることも多い」と陶駅長。国道36号沿いでドライブの中継点として立ち寄るにも絶好の立地。展望台からの眺めでリフレッシュするのもお勧めだ。
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近場で気楽に楽しめる観光スポット道の駅。大型連休に合わせて景色、グルメ、土産品などその駅にしかないシンボリックなものに着目した。
◇道の駅ウトナイ湖 苫小牧市植苗156の30。営業時間は午前9時~午後6時(11月~翌2月は午後5時まで)。電話0144(58)4137。