今月1日付で、日本最大の国家石油備蓄基地の責任者に就任した。苫小牧市静川の基地には原油を国内消費量の約14日分、約640万キロリットルを保管しており、「最大の使命である緊急放出ができるよう備える」と気を引き締める。
基地を安全に管理、運営するため、業務などの改善に力を入れる。新型コロナウイルス感染拡大の影響は随所に及んでいるが、「訓練も『コロナでできない』ではなく、やれることをやる。技術、技能を維持する」。
「地域との共生は大切」と強調。「今、対面は難しいが地元とのご縁が強くなる活動を心掛けたい」と力を込める。初の北海道勤務だが「趣味はスキー。プライベートを含めて(北海道には)10回は来ている。少しずつ知見を広げたい」と語る。
東京出身、中央大学大学院修了。1992年に東京電力入りし、福島県の広野火力発電所など原油燃料の火発畑を回った。同社などが出資する合弁会社JERAに転籍し、前任は同社内部監査部保安監理担当。