第60回記念春季北海道高校野球大会第2日は25日、札幌円山球場でトーナメント1回戦3試合が行われた。第1試合に登場した北海道栄は延長十回の末6―5で遠軽にサヨナラ勝ちした。
24日の大会初日1回戦第2試合に挑んだ駒大苫小牧は1―2で東海大札幌に惜敗。第3試合では北照が5―1で士別翔雲に勝利した。
▽1回戦
遠 軽
000300002
020030000
北海道栄
0 ―5
1x―6
(延長十回サヨナラ)
(遠)尾形、秦野―上坂
(北)濱中、小沼―奥山
?大崎(遠)
?塗師(遠)
?塗師(遠)
道栄が接戦を制した。延長十回1死三塁で奥山がサヨナラの内野安打。投げては、五回途中からマウンドに上がった2番手小沼が粘りを見せた。
24日
▽1回戦
東海大札幌
200000000―2
000001000―1
駒大苫小牧
(東)門別―唐川
(駒)林、石橋―北山
?唐川(東)
?三次(駒)
駒大苫が惜敗。初回に先発林が本塁打で2失点。打線は散発6安打で反撃は1点に終わった。東海は先発門別が1失点で逃げ切った。
士別翔雲
000010000―1
20010200X―5
北 照
(士)小笠原大、北村―小笠原聖
(北)佐野―竹澤
?山本(北)
―道栄・奥山、好機逃さず4打点
道栄の捕手奥山(3年)が4打点の活躍で延長戦勝利に貢献した。「女房役として何とか貢献したかった」と内野安打を記録したサヨナラスクイズをはじめ、二回の先制打、五回の一時勝ち越し打と好機を逃さなかった。
支部予選では中軸の5番を担うなど打撃には定評があるが、「捕手に専念させたい」との糸瀬監督の計らいで、この試合は下位の8番に入った。奥山は「監督が気負わず打つことができるようにしてくれた。期待に応えたかった」と言う。
守りでは昨年秋まで投手だった経験を生かし、2投手を巧みにリードするも相手打線に2桁安打された。「高めに浮いた球がすべて打たれている。次はもっと低めを意識させたい」と話した。
―駒大苫、つなぐ野球で再起を
初戦で1―2の小差で敗れた駒大苫小牧。チャンスであと一本が遠かった。惜敗を喫した試合後の取材に佐々木監督は「チームとして一つになり切れていない」と厳しい表情で応えた。
先発林(3年)は7回2失点で粘りを見せた。初回に東海大札幌の4番唐川に2ラン本塁打を浴びて先制を許したが、中盤からは安定した投球を披露。六、七回は三者凡退に打ち取って見せた。「これまで使えていなかったインコースの直球も決まった」と手応えを語った。
ただ打線は散発の6安打にとどまった。終盤はフライアウトが目立ち、3番から始まった八回は三者連続フライに倒れた。佐々木監督は「全員でつなげて1点を取りにいけなかった」と振り返った。佐藤主将(3年)は夏に向けて「チームとしてもっと一つになって試合に入れるように準備していきたい」と再起を誓っていた。