「人間は一人では生きていけない。自分のことだけではなく、周囲を気遣う心が、社会を生きる上でのベースとなる」と思いやりを持つ大切さを指導してきた。
えりも町出身で、札幌学院大学を卒業。それまで自身を指導してくれた先生たちを尊敬し、渡島管内福島町にある福島商業高校を皮切りに、37年間の教員生活を歩んだ。街中で卒業生から声を掛けられるなど、いろいろなことで「教員になって良かった」と実感している。
2019年度に着任した苫小牧総合経済高校は「生徒がとても活発。高校の3年間で大きく成長して卒業していく姿を見るのが楽しかった」と振り返る。
生徒には「積極的に資格を取得する努力をたたえたい」とし、今後も各自が自分の長所を伸ばしていくことを願っている。「何より学校生活でしかできないことに精いっぱい取り組んでほしい」とエールを送る。
(おわり)