夏季北海道高校野球大会南北海道大会室蘭支部大会第3日は23日、とましんスタジアムでCブロックトーナメント1回戦2試合を行った。午前10時開始の第1試合で苫小牧東は6―10で室蘭栄に敗れた。第2試合では伊達と室蘭清水丘が対戦した。
【Cブロック】
▽1回戦
室蘭栄
022000051=10
021020001=6
苫小牧東
(栄)後藤―込山
(東)猪田、田尻、長谷川稜、木村英―吉田
(本)吉田(東)
(三)後藤(栄)高田(東)
(二)芳賀(栄)木村英(東)
室蘭栄
4115455
打 安振球失
3710512
苫小牧東
苫東の投手陣が終盤につかまった。五回に吉田がいったん逆転の2ラン。八回に5点を奪われ試合を覆され、九回に木村英の犠飛で1点を返したが及ばなかった。室蘭栄は後藤が完投し、勝機を粘り強く捉えた。
伊 達
00
11
室蘭清水丘
(伊)松原―菅原
(清)永田―山田
我慢比べ 最後は力尽きる 先行に落とし穴待ち受ける-苫東
苫東は中盤まで試合を優位に進めた。三回途中からロングリリーフした2番手田尻、五回に逆転の柵越え本塁打を放った吉田ら攻守の3年生キーマンが活躍したが、終盤に落とし穴が待っていた。
八回2死から四死球に連打が絡み大量失点。打球処理など「大事なところでミスも出てしまった」と會田主将(3年)は悔しがる。「思っていた通り我慢比べの試合展開」と話した前川監督。「よくやってくれた」と総括した。
最上級生はマネジャーを入れてわずか5人と少ない代だった。主力の半数以上を1、2年生が担うため「下級生がとにかく伸び伸びできる環境づくりに徹してきた」と會田。新型コロナウイルスの影響で目標にしてきた夏の甲子園を含む関連大会が中止になり一度は気持ちが沈んだが、代替大会開催決定後は気持ちを切り替えて「チーム一丸になってきょうまでやってこられた」と胸を張る。
新チームは実戦経験豊富な選手がそろう。「そこを強みにして頑張ってほしい」と會田はエールを送った。