議員報酬7月分8%減 一般傍聴を中止 苫小牧市議会

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  • 2020年6月4日

 新型コロナウイルスの感染拡大で困窮する市民らへの配慮として、苫小牧市議会は、市議全28人の7月分の議員報酬(月額52万~44万円)を8%削減する方針を決めた。11日に開会する市議会定例会で関連条例の改正案を議員提案する。本定例会は3月開催時と同様、感染防止対策の一環で、一般傍聴中止などの措置を講じる。

 議員報酬削減に向けた関連議案は、全会一致で可決される見通し。

 金沢俊議長は3日に市役所で記者会見し、「コロナの影響下で苦しむ事業者や市民に寄り添うため、議会としてもできることをやろうという話になった」と説明。議会判断による議員報酬削減は、苫小牧では過去に例がない。削減総額は約100万円という。

 市議会は、すでに各委員会の視察経費全額と各会派に交付される政務活動費総額の半分の返還を決定。2020年度一般会計補正予算案に議会費の約1000万円の減額補正も盛り込まれている。

 なお、感染予防策として定例会中は本会議場と各委員会室に一般傍聴者を入れないほか、一般質問や議案審議の質問時間にも一定の制約を設けることにしている。

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