千歳の酒屋 山田商店閉店 創業60年、飲食店主の信頼得る

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  • 2020年6月2日

  千歳市清水町の酒販店、「酒屋山田商店」(山田和史社長)が5月30日で閉店した。シャッターを下ろした店舗には「閉店のお知らせ」が掲示されており、同社代理人のアンビシャス総合法律事務所(札幌市)の高塚真一郎弁護士は「現在、法的手続きを進めるか否かを含め検討している」と述べた。

   閉店理由について、高塚弁護士は「さまざまな要因がある」とした上で、「社長の高齢化と新型コロナウイルス感染拡大の影響で業績の一時的な低迷」と話した。

   同店は千歳市内の飲食店に酒類を販売する創業60年の老舗酒店。繁華街に通じる仲の橋通りの一角に店舗を構え、深夜の少量注文にも対応するきめ細かなサービスで飲食店主の信頼を得ていた。

   同店と18年間取引があるという市内幸町の飲食店店主は「5月30日も配達してもらった。(6月1日の)朝も注文伺いのメールが届いていた」と驚きを隠さない。「きょう1日から店を開けるところも多い。当分の間、飲食店は仕入れで混乱すると思う」と話していた。

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