石狩管内除く小中高校、分散登校で授業再開へ 道教委

  • ニュース, 主要, 新型コロナ
  • 2020年5月15日
分散登校のポイントなどを説明する小玉教育長=15日午前10時半ごろ、道庁別館

  道教委の小玉俊宏教育長は15日、記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大で一斉休校中の道内小中高校の再開に向けた分散登校のポイントを説明した。18日以降、石狩管内以外で分散登校の頻度を高め、感染症対策を徹底した上で段階的に授業を再開する。再開後の学習課程の編成に関する考え方を近くまとめる意向も示した。

   道教委は6月1日からの学校再開を目指している。分散登校はこれまでは健康管理や学習状況の把握を目的としてきたが、今回は授業を行うことで学校再開に近い状態にしていく。

   進路指導が重要な小学6年、中学3年、高校3年の児童生徒の優先的な授業再開のほか、教師による対面の学習支援が求められる小学1年にも配慮する。また、教室内で児童生徒同士の距離を可能な限り確保するほか、時間帯や日によって登校する学年や学級を変えたり、学級を複数の組に分けたりするなどの工夫を求める。

   再開後、学習指導要領の内容を全ての児童生徒が身に付けられるように、各学校が教育課程を編成していくことになる。土曜日や夏休み、冬休みでの調整などが想定されるが、国の通知を踏まえて道の指針をまとめるという。

   道教委は14日に、各市町村教委に「リモート学習支援応急対応マニュアル」を通知。学校の創意工夫や、機材や公衆無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」スポットの提供などを家庭や地域に求める。

   小玉教育長は「できることは何でもやり、現場のチャレンジシップにブレーキをかけないようにする」と述べた。

過去30日間の紙面が閲覧可能です。