明細書

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年2月7日

 就職したのは1980(昭和55)年、25歳になる年だった。それからの40年間、毎月毎月受け取ってきた給料の明細書。特に理由はないけれど、ほぼ全てを保存している。押し入れから引っ張り出して、眺めてみた。

 様式は40年間で随分変わった。勤め始めてからの数年間、明細書は手書きの文字をカーボン紙で複写した幅1・2センチ、長さ36・8センチの細長い紙が2枚、ホチキスで留められていた。最初の3年分は茶封筒に無造作に入れられていた。手取りの金額は、実家からの仕送りとアルバイト代を合わせた学生の頃とさほど変わらない。結婚して、空白だった「家族手当」の欄に数字が書き込まれるようになって、その月から家人が明細書を毎月、ノートにのり付けして保存してくれるようになった。1人、2人と子どもが誕生すると、その分だけ家族手当は増えた。楽しさも、責任も増したような気がした。

 今のように銀行振り込みではなく、現金支給だった頃。給料袋を手に帰宅した後、しばしば夫婦で苫小牧駅周辺の大型スーパーに出掛け、食料品を籠に詰め込んだ。そんな時、職場の同僚と顔を合わせることもあって、お互い照れくさそうな顔をしてすれ違った。

 大変だったこと、うれしかったこと―。明細書には数字が並んでいるだけなのにいろんなことを思い出させてくれた。最近はファイル袋に自分で保存している。袋に加わるのは、あと数枚だ。(松)

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