厚真 古民家の木材で広間再現 震災で全壊判定の旧木沢邸 町の歴史を継承、遺構に

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高, 胆振東部地震
  • 2019年12月16日
軽舞の事務所で保管されている提供を受けた古民家の木材

 厚真町は、昨年9月に発生した胆振東部地震で建物が全壊し、解体した町内古民家の木材を活用して広間の枠組みを再現する事業を行う。町民から提供を受けた古民家ならではの金物を使用しない「枠の内」と呼ばれる組み立てを再現、展示し、町の開拓期の歴史的遺構として保存する。町の歴史を未来に継承していくことを目的にした取り組みで、来春にも一般公開を予定している。

 町によると、明治時代から昭和時代初期にかかる古民家16棟があったが、昨年9月の震災で11棟が「全壊」または「半壊」の認定を受け、このうち9棟を解体していた。

 今回提供したのは、同町軽舞地区にある「旧木沢邸」で1913(大正2)年に建設。太い柱と梁(はり)などを金物を使用せずに組み立てる富山県の伝統建築様式「枠の内」の広間を持ち、名誉村民でもある里見五佐氏が大工として建築を手掛けた建物でもある。しかし、昨年の地震で全壊と判定され、今年6月に解体。「このまま処分したくない。町で活用できないか」と相談があり、木材の寄付を受けた。

 譲り受けた木材は現在、軽舞遺跡調査整理事務所(旧軽舞小学校)に保管。旧体育館のスペースを利用し、12・5畳の広間と枠組みを復元する。早ければ来年1月下旬から着工し、3月までに完成させる考えで、その後、一般にも公開する。町産業経済課の大坪秀幸参事は「歴史上貴重なものになると思う。見学に来た人が、町内にこういうものがあったんだなと分かるような展示にしたい」と話している。

 町は今回の再生事業にあたり、組み立て委託料など110万円を計上し、このうち50万円を道が補助。町内における同事業は、2015年に豊沢地区のフォーラムビレッジにあるパン屋の例があるが、その後は地震の影響で事業が中断していた。

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