北海道新体操クラブ恵庭が、第37回全日本ジュニア新体操選手権大会(15~17日、群馬県)の男子団体戦で準優勝に輝いた。2年ぶりの表彰台に、丸山礼主将(千歳北斗中3年)は「けが人も多かったが、いい演技ができた。北海道にメダルを持ってこられてよかった」と胸を張った。
男子団体メンバーは、丸山主将をはじめ、萱森琉生(恵庭恵明中3年)、笹原斗真(同1年)、稲田蒼大(同2年)、松井芳樹(千歳北斗中1年)、及川来人(同)、中村日向(千歳第二小6年)、布施光野(恵庭若草小6年)の計8選手。そのうち6人で、宙返りや組技を取り入れた3分間の演技を行い、構成点、実施(出来栄え)点の合計を競った。
チームは、宙返りや跳躍の動作をしっかり同調させ、強みを存分に生かし、構成7・5点、出来映え6・3点をマークした。同大会では丸山主将が個人戦にも出場。昨年の順位を大きく上回る16位に入り健闘した。
男子の新体操は恵庭のお家芸。今年の全道大会で団体14連覇を達成したほか、全国大会では12~15年に4連覇を果たしている。昨年は全国で8位と表彰台を逃しているが、関将司監督によると「近年進めてきた、自ら考えて行動する習慣づくりが、今回の結果につながった」。
練習では、補欠メンバーも率先して道具をそろえるなど徹底して一体感を高めてきたほか、トレーニング内容に関する監督からの指示は一度だけ言い渡されるため、子供たちは頭脳もフル回転。採点の大きなポイントとなる「同調性」が一層高まり、本番直前に会場で行う短時間練習も効率的にこなせるようになった。
手首や膝などの故障を抱えているメンバーもいたが、全国大会前には「なぜか自信があった」と関監督。予感通り、選手たちは勝負強さを発揮した。
ただ、優勝チームとの得点差は2点と小さくはない。関監督は「また1年練習し、基礎を固め、難しい技にもチャレンジしていきたい」と飛躍を期待する。