初めから

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年11月25日

 会社帰りに時々、出来合いの弁当や総菜を買って食べている。こういう物は大抵プラスチック容器に入っていて、多少の揺れでは片寄らず、液漏れせず、軽いので重宝している。

 ただ、食べ終わるとすぐ、ごみになる。昨今、各国に「海洋を汚染し、巡り巡って人体にも悪影響を及ぼす」と問題視されている物で、素材を紙や寒天に替える研究が進められるなど、使用量を減らす流れにある。

 プラ容器を生産する企業には由々しき話だろう。どんなに使い捨てにされても、機能性の高い商品の開発に日々努めて生産をしている。それで業績を伸ばし、社員も生計を立てているのだ。便利さに慣れた消費者にしても、素材の違う容器の使い勝手が悪ければ不便に思う。今になってそんなことになるのなら、初めから大量流通などさせなければよかったのに―と思うのは記者だけだろうか。

 新興国が成長するにつれ、国の力を経済だけで比べないようになってきた。地球環境や人権など、さまざまな問題で姿勢やモラルが問われるようになり、プラごみもその一つといえる。世に出回ってから存在を問われたものは今までにもあるが、今後は功罪を先々まで考え、もうかったり便利になるものでも、未来にとって負の財産になるなら世に出さない。出たとしても選ばない。そんな良識が国や業界、そして国民に求められてきた気がしている。(林)

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