台湾教育旅行視察団(李重毅団長)の一行6人がこのほど来道した。千歳をはじめ深川、名寄、札幌各市を巡り、カヌー体験や授業見学、農業体験やカーリング体験など本道の魅力を満喫した。
日本政府観光局(JNTO)が台湾の高校の校長や文部省担当者ら80人を招致。北海道から沖縄まで国内13地区を視察した。道内では、北海道訪日教育旅行促進協議会が10月29日から11月2日まで一行を受け入れた。
台湾では教育旅行(修学旅行)の行き先として日本の人気が高く、教育旅行を実施する学校の9割が訪れているという。教育旅行は、国際交流や外国語学習など教育的メリット、経済効果や将来のリピーター層の獲得が期待できる点から行政や観光業界が注目している。
北海道を訪れた一行は10月30日に千歳市の支笏湖でカヌー体験、千歳高校では美術や書道の授業などを見学した。この後、深川の農家でファームスティを体験。31日は深川で農業体験やリンゴ狩りを楽しんだ。11月1日は名寄でカーリングなどを行った。札幌では北海道訪日教育旅行促進協議会と意見交換会を催し、2日に帰国した。
意見交換会に出席した同協議会メンバーの道運輸局の担当者は「視察には実績のある施設をピックアップした。カヌーとカーリングが好評だった」と振り返り、来年度以降の旅行実現に向けて前向きな感触を得た。台湾の教育旅行シーズンは4~5月と11~12月とそれぞれピークがあるため、「春はカヌー、冬はスキーとカーリングをアピールしたい」と期待を込める。