函館税関千歳税関支署は29日、新千歳空港の9月分の貿易概況(速報値)を発表した。輸出入総額は前年同月比6・4%減の41億7700万円で2カ月連続で減少。輸出で魚介類の落ち込みが目立ち、航空機や一般機械による輸入の増加を上回った。
輸出は19・4%減の25億5900万円で2カ月連続で減り、輸入は25・8%増の16億1800万円で4カ月ぶりに増加に転じた。
輸出では食料品および動物が38・4%減の10億7400万円と減退。香港向けナマコが57・4%減の4億6000万円、中国向けホタテが52・8%減の1億8000万円とそれぞれ約半減した。タイ向けのスマートフォン電池用炭素製シートも63・5%減の1億9500万円と大幅減。フィリピン向け液晶モニター部品は2・7倍の4億6000万円と急増した。
輸入では米国から小型機1機が到着し、前年同月に取り扱いのなかった航空機類が1億9300万円。一般機械は23・8%増の4億8200万円で、カナダから航空機用内燃機関が2億9700万円で空輸された。
入港機は3%減の713機、入国旅客数は8・4%増の9万9984人。