第13回安平町PTA連合会研究大会が18日夕、早来町民センターで開かれた。元児童福祉施設・道立向陽学院長で、石狩振興局保健環境部児童相談室の梶原敦氏が「子どもの理解と子そだて~看(み)て・聴いて・話して~」を演題に講演し、子どもたちと向き合うためのヒントなどをアドバイスした。
大会スローガンは「今、子どもたちの夢と未来を紡ごう」。大人たちが広い視野と識見を持つことで、子どもたちが変化の激しい社会をたくましく生きていくための一助になればと開催している。町PTA連合会が主催し、町教育委員会共催。町人権擁護委員協議会、町民生委員協議会、苫小牧地区保護司会関係団体が後援した。
梶原氏は、いじめや孤立、ゲームなどの仮想社会と、子どもたちを取り巻く環境を挙げた上で、家族の役割として「どんなに叱られても『ここにいると安心できる』という空間、雰囲気をつくることが大事」と助言。反抗期を迎えた時も「完全に無視はいけない。トラブルがあっても、平常の状態を継続してほしい。そうでなければ孤立、疎遠になってしまう」と呼び掛けた。
また、保護者向けにも「実年齢と親年齢はイコールではなく、子どもが生まれて親として1歳、2歳になる」と独特の表現で説明。「親でも分からないことが多い。特に小さい子どもを持つ親になったばかりの人たちに対しても、周囲が支援することが必要だ」と話した。