厚真 旭大、同短大部と包括連携協定締結 まちづくりの資源に

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  • 2019年10月11日
包括連携協定を交わした厚真町と旭川大の関係者

  厚真町は8日、旭川大学と旭川大学短期大学部と、それぞれの資源や機能を活用しながら、地域コミュニティーの活性化や人材育成などに取り組む包括連携協定を結んだ。町総合福祉センターで同日、締結式が行われ、宮坂尚市朗町長と同大の山内亮史学長が調印書に署名し、握手を交わした。

   同大は2017年のゼミ調査や昨年、今年とコミュニティ福祉学科の実習で厚真町を訪れ、地域集落の魅力や地域社会の在り方について研究した。また胆振東部地震後に被災地復興支援として学生がボランティア活動で現地を訪れ、町民と交流した。

   協定内容は、▽地域コミュニティー、地域経済の活性化▽健康、福祉の向上、子育て支援▽教育、文化、スポーツの振興▽人材育成▽学生の教育支援▽復興支援―など。これまで同大が厚真町で行ってきた教育研究やボランティア活動を充実させるだけでなく、大学が持つ資源を提供することで双方の関係をさらに強固なものにし、より良いまちづくりを進めていく。

   同大の山内学長は「地域の親密さ、結束力に心を打たれた学生も多い。一緒に考えながら復興、まちづくりに向けて心を寄せていきたい」とあいさつし、宮坂町長は「旭川大の持つ教育力を遺憾なく発揮し、若い学生の力を厚真町で躍動させてほしい」と期待を寄せた。

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